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トラクターの購入を検討しているものの、高額な出費に悩んでいませんか?
新品のトラクターは数百万円もする高価な農機具ですが、中古を選べば、新品の半額以下で購入できる可能性があります。
補助金を活用すれば、さらにコストを抑えられるためお得です。ただし中古を購入する際は、メーカーや年式、稼働時間などを確認して慎重に選ばなければいけません。
この記事では、トラクターを安く買う方法、中古トラクター購入時のチェックポイント、注意点を詳しく解説します。
トラクターを安く買う方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
トラクターを安く買う方法

トラクターを安く購入するには、主に2つの方法があります。
1つは中古トラクターを選ぶ、もう1つは補助金を活用することです。 これらの方法を組み合わせれば、大幅なコスト削減が期待できます。
新品のトラクターと比べると、半額以下で購入できるケースも少なくありません。
ただし、闇雲に安いものを選ぶのではなく、適切な選び方を把握する必要があります。ここでは、トラクターを安く買うための方法について詳しく解説します。
中古のトラクターを選ぶ
中古トラクターは、コストを抑えられる最も効果的な方法です。
新品のトラクターは1馬力あたり約10万円が相場ですが、中古なら1馬力あたり3~4万円程度で購入できます。
例えば、30馬力の新品トラクターは300万円程度しますが、中古なら90万円程度で手に入る可能性もあります。このように、大幅な価格差があるのが中古トラクターの魅力です。
ただし、中古品を選ぶ際は慎重さが求められます。年式や稼働時間、整備状況などをしっかりと確認し、長く使える良質な中古マシンを見極めなければいけません。
補助金を活用する
トラクターを購入する際は、補助金制度を活用できます。
例えば、農林水産省が実施している「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」では、農業用機械の導入に対して補助金が交付されます。
補助率は事業によって異なりますが、最大で事業費の1/2まで補助を受けられるケースもあります。
ただし、補助金の申請には条件があり、審査を通過しなければいけません。事前に自治体の農政課や農業協同組合に相談し、利用可能な補助金制度や申請方法を確認しておきましょう。
安いトラクターを購入する際にチェックしておきたいポイント

安いトラクターを購入する際は、 メーカー、年式、稼働時間、外観、作動時の異音、故障歴、整備状況、オプションの有無をチェックしましょう。
これらのポイントを確認すれば、故障リスクを低減し、長期的に見て経済的な選択ができます。ここでは、安いトラクターを購入する際にチェックしておきたい8つのポイントを詳しく解説します。
メーカー
トラクターのメーカーは、購入時にチェックすべきポイントのひとつです。国内の主要メーカーとしては、以下が挙げられます。
- クボタ
- ヤンマー
- イセキ
特にこれらのメーカーは信頼性が高く、部品の供給や修理のサポートも充実しています。
一方、海外メーカーのトラクターは価格は安いですが、部品の調達に時間がかかったり修理対応が難しかったりする場合があるため注意が必要です。
また、操作方法が国産とは異なるマシンもあるため、使い慣れるまでに時間がかかる可能性があります。
メーカーを選ぶ際は、自分が使い慣れているブランドや地域でサポート体制が整っているメーカーを選ぶとよいでしょう。
年式
トラクターの年式は、性能や耐久性、部品の供給状況に大きく影響します。
一般的には、製造から12年程度経過すると部品の供給が終了するケースが多いため、古すぎる年式のトラクターは避けるべきです。
年式が新しいほど、最新技術や安全機能が搭載されている可能性が高くなります。
ただし、新しい年式ほど価格も高くなる傾向にあるため、予算とのバランスを考慮しなければいけません。理想としては、製造から5〜10年程度の中古トラクターがおすすめです。
稼働時間
トラクターの稼働時間は、使用状況や残存寿命を判断するために欠かせない指標です。稼働時間は、トラクターに搭載されているアワーメーターで確認できます。
稼働時間が1,000時間未満のトラクターは、比較的状態が良いとされています。1,000~2,000時間程度で適切なメンテナンスがされていれば、問題なく使用できる場合が多いです。
ただし、2,000時間を超えるトラクターは、各部品の劣化が進んでいる可能性が高くなります。購入後すぐに修理や部品交換が必要になるリスクも高まるため、慎重に検討しなければいけません。
外観
トラクターの外観は、使用状況や管理状態を判断するうえでの手がかりになります。外観をチェックする際は、傷や凹みの有無だけでなく、全体の状態を確認しましょう。
特に、以下のポイントに注目してください。
- フレームやボディの腐食
- タイヤの摩耗具合
- 塗装の剥がれ
これらの状態が悪い場合は、耐久性や安全性に影響を及ぼす可能性があります。
また、キャビンやフェンダーの状態、ライトやミラーの破損なども確認しましょう。外観の状態が良好なトラクターは適切に管理されていた可能性が高く、内部の状態も良い可能性があります。
作動時の異音
トラクターを実際に作動させた際の音は、機械の状態を判断する手がかりです。エンジン始動時や作業中の異音は、さまざまな問題を示唆している可能性があります。
注意すべき異音は、以下の通りです。
- エンジンのカタカタ音
- ギアの噛み合い音
- 油圧系統のうなり音
これらの異音は、エンジンやトランスミッション、油圧システムの不具合を示している可能性があります。
また、アイドリング時の不安定な音や急激な回転数の変化も要注意です。可能であれば実際に試運転を行い、さまざまな作業状況での音を確認しましょう。
故障歴
トラクターの故障歴は、信頼性や故障リスクを判断するうえで欠かせない情報です。
過去にどのような故障があり、どのように修理されたかが分かれば、マシンの状態をより正確に把握できます。注意すべき故障歴は以下の通りです。
- エンジンのオーバーホール
- トランスミッションの修理
- 油圧システムの交換
これらの大規模な修理歴がある場合は、将来的に同様の問題が発生するリスクがあります。故障歴を確認する際は修理の有無だけでなく、修理の質や使用された部品の種類なども確認すべきです。
信頼できる業者による適切な修理であれば、むしろ良好な状態を維持できている可能性もあります。
整備状況
トラクターの整備状況は、信頼性と故障リスクに大きく影響します。適切に整備されたマシンは、長期にわたって安定して使用できる可能性が高いです。
整備状況を確認する際は、定期的なオイル交換や各部の潤滑、フィルター類の交換などが適切に行われているかをチェックしてください。
また、整備記録が残されているかどうかもチェックすべきポイントです。
整備記録が細かく残されているトラクターは、所有者が丁寧に管理してきた証拠といえます。可能であれば過去の整備記録を確認し、どのような整備が行われてきたかを把握しておきましょう。
オプションの有無
トラクターに付属するオプション装備は、作業効率や快適性に大きく影響します。
中古トラクターの場合、前所有者が追加したオプションがそのまま付いているケースが多く、大きな価値につながる可能性があります。
主なオプションは以下の通りです。
- エアコン付きキャビン
- 自動操舵システム
- 前輪駆動(4WD)
- 追加のヒッチやカプラー
- 作業機
これらのオプションが付いていれば、同じ価格帯でもより高い価値を得られる可能性があります。
ただし、オプションが多ければ良いというわけではありません。自分の作業内容や環境に合ったものを選ぶ必要があります。
また、不要なオプションが付いていると価格が高くなる場合もあるため注意が必要です。
安い中古トラクターを購入する際の注意点

安い中古トラクターを購入する際は、信頼できる販売店の選択、可能であれば試運転を行うこと、購入後のアフターフォローやメンテナンス体制の確認、同程度の車両との価格比較を徹底しましょう。
これらに注意すれば、安くても信頼性の高い中古マシンを見つけられる可能性が高まります。ここでは、安いトラクターを購入する際の注意点を解説します。
信頼できる販売店かどうかを見極める
中古トラクターを購入する際は、販売店の信頼性を見極めなければいけません。
信頼できる販売店は、適切に整備された良質なトラクターを提供してくれるだけでなく、購入後のサポートも充実している可能性が高いです。
信頼性を見極めるポイントは、農業機械整備士の在籍や、大型農機具整備施設の認定を受けているかどうかです。これらの資格や認定は、専門知識と技術を持っている証明といえます。
また、販売店の評判や口コミも参考になるでしょう。長年の実績がある、地域の農家から信頼されている販売店であれば、安心して購入できる可能性が高くなります。
可能であれば試運転をする
中古トラクターを購入する際は、試運転をしてから購入を検討すべきです。試運転を行うと、以下の機能を確認できます。
- エンジンの状態
- 変速機の動作
- 油圧システムの性能
試運転をするときは、エンジン始動の様子をはじめ、アイドリング時の安定性、加速時の反応、各種レバーやペダルの操作感などをチェックしてください。
また、異音や振動、排気ガスの色なども注意深く観察しましょう。さらに、実際の作業を想定した動作も確認するのが望ましいです。
ロータリーを取り付けての耕うんや、フロントローダーでの荷上げなど、自分が主に行う作業での性能を確かめてから購入を検討してください。
購入後のアフターフォローやメンテナンス体制を確認しておく
中古トラクターを購入する際は、購入後のアフターフォローやメンテナンス体制を事前に確認しておくべきです。
信頼性の高い販売店であっても、購入後のサポート体制が整っていなければ、トラブル発生時に適切な対処をしてもらえません。
まずは、販売店の保証内容を詳しく確認しましょう。中古トラクターの保証期間は新品よりも短くなりますが、3ヶ月から1年程度の保証がつくケースが多いです。
また、定期点検やメンテナンスのサービス内容も確認しておくべきです。販売店が提供する定期点検パッケージや、緊急時の出張修理サービスなどがあれば安心して使用できます。
部品の供給体制も、チェックが必要なポイントです。特に古い年式のトラクターの場合は、部品の入手が困難になる可能性があります。
販売店が十分な部品在庫を持っているか、または迅速に取り寄せられる体制があるかを確認しておくとよいでしょう。
同程度の車両と価格を比較する
中古トラクターの価格は、同じ機種でも状態や販売店によって大きく異なる場合があります。
購入を検討している中古マシンが適正価格かどうかを判断するには、同程度の車両との価格比較が欠かせません。比較する際は、以下の条件と同様の車両から探しましょう。
- メーカー
- 機種
- 年式
- 馬力
- 稼働時間
これらの条件が揃ったマシンの価格を調べれば、相場がつかめます。
ただし、価格だけで判断するのではなく、整備状況やオプションの有無、販売店のサポート体制なども含めて総合的に評価するべきです。
多少高くても状態の良い車両や、アフターサポートの充実した販売店から購入する方が、長期的にみて経済的になる可能性があります。
また、オンラインの中古農機具販売サイトや、複数の販売店を訪問して情報を集めれば、より正確な相場観を養うことができます。
まとめ
中古トラクターの購入は、新品と比べて大幅なコスト削減が可能です。
しかし、適切な選び方と注意点を押さえなければいけません。メーカーをはじめ、年式、稼働時間、整備状況などを確認し、信頼できる販売店から購入を検討してください。
また、補助金制度の活用も検討しましょう。自治体や農業協同組合に相談し、利用可能な制度を確認すれば、さらなるコスト削減につながる可能性があります。
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