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トラクターのエンジンがかからない主な原因6選!試しておきたい対処法を解説

トラクターのエンジンがかからずに悩んでいませんか?いうまでもなく、農作業の真っ最中にエンジンがかからなければ、作業効率は大幅に低下します。

トラクターは農業において欠かせない機械ですが、適切なメンテナンスを怠ると、突然のトラブルに見舞われる可能性があります。

エンジンがかからない原因は、バッテリーあがりや燃料の劣化など、さまざまです。

この記事では、トラクターのエンジンがかからない主な原因と対処法、トラブルを未然に防ぐためのポイントを詳しく解説します。

トラクターのエンジンがかからずに悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

トラクターのエンジンがかからない主な原因6選

はじめに、トラクターのエンジンがかからない主な原因を6つ解説します。

バッテリーあがり

バッテリーあがりは、トラクターのエンジンがかからない一般的な原因です。

長期にわたって使用しないでいると、バッテリーの電力が徐々に低下します。また、寒冷地では低温によってバッテリーの性能が低下しやすいです。

バッテリーあがりの症状は、セルモーターが回らない、ライトが暗いなどが挙げられます。定期的な充電や使用頻度の低い時期のバッテリー取り外しなど、適切な管理が必要です。

バッテリーの寿命は通常3〜5年程度のため、使用年数も確認しておきましょう。

燃料の劣化

燃料の劣化も、エンジンがかからない原因の一つです。

長期にわたって使用しないでいると、燃料タンク内の燃料が変質してしまいます。特にガソリンは劣化しやすく、3ヶ月程度で使用に適さなくなる場合があります。

また、水分が混入すると劣化が進んでしまいます。

トラクターのエンジンがかからない場合は、燃料の色や臭いが変わっていないか定期的に確認してください。使用頻度が低い時期は、燃料を抜くのも有効な対策です。

燃料ホースのエア噛み

燃料ホースにエアが入り込むと、燃料が正常に供給されずエンジンがかからなくなるケースがあります。この現象は、エア噛みと呼ばれるものです。

エア噛みは燃料タンクが空になるまで使用した後や、燃料系統の整備後によく発生します。燃料ホース内に気泡が見える場合は、エア噛みの可能性が高いです。

エア噛みが発生した場合は、燃料系統のエア抜きを行わなければいけません。定期的な点検を行い、燃料ホースの亀裂や緩みがないか確認しましょう。

燃料タンク内のサビ

燃料タンク内にサビが発生すると、エンジンがかからない可能性があります。

サビは燃料フィルターを詰まらせ、燃料の流れを阻害する要因です。特に、長期にわたって使用していない、湿気の多い環境で保管されているトラクターは注意しなければいけません。

サビの発生を防ぐには、燃料タンクを常に満タンに保つ必要があります。空気との接触面積が減れば、サビが発生しにくくなります。

また、定期的にタンク内を点検し、サビが見つかった場合は早めに清掃や交換を行いましょう。燃料に水分が混入しないよう、雨や露から保護するのも重要です。

ヒューズ切れ

ヒューズ切れは、エンジンがかからない原因のひとつです。

ヒューズは、電気系統を過電流から保護する役割を果たしています。エンジン始動に関わる電気系統のヒューズが切れると、エンジンがかかりません。

ヒューズ切れの原因は、電気系統の故障や短絡、経年劣化などがあります。ヒューズボックスの位置は機種によって異なりますが、運転席付近やエンジンルーム内にあるのが一般的です。

ヒューズの状態を定期的に確認し、切れている場合は同じ容量のものと交換しましょう。ただし、頻繁にヒューズが切れる場合は、電気系統に問題がある可能性があります。

プラグかぶり

プラグかぶりは、点火プラグの電極部分にカーボンが堆積し、正常な点火ができなくなる状態です。この場合、エンジンがかからなくなったり、かかっても不調になったりします。

プラグかぶりの主な原因は以下の通りです。

  • 燃料の質の悪さ
  • エンジンオイルの消費過多
  • アイドリング運転の長時間化

プラグかぶりを防ぐには、定期的な点火プラグの点検と清掃が欠かせません。また、適切な燃料の使用や、エンジンオイルの適切な管理も効果的です。

症状が改善しない場合は、点火プラグの交換を検討しましょう。

トラクターのエンジンがかからないときに試すべき対処法

ここでは、トラクターのエンジンがかからないときに試すべき対処法を詳しく解説します。

レバーやスイッチ類がニュートラルになっているか確認

トラクターのエンジンがかからない場合は、レバーやスイッチ類の位置を確認しましょう。

なぜなら、特定のレバーやスイッチがニュートラル位置にないと、安全機能が作動してエンジンがかからないよう設計されているマシンが多いためです。

確認すべき位置は以下の通りです。

  • 主変速レバー
  • 副変速レバー
  • PTOレバー

また、シートに着座していないとエンジンがかからない機種もあります。レバーやスイッチの位置を確認し、適切な位置に戻せば問題が解決する場合もあるため、これらの方法を試してみてください。

燃料コックの状態を確認

燃料コックの状態確認は、エンジンがかからない際の基本的な対処法です。

燃料コックは燃料タンクからエンジンへの燃料の流れを制御する装置で、開閉の2種類の状態があります。長期保管時に閉にしたまま忘れていたり、誤って閉にしているケースは珍しくありません。

燃料コックが閉の状態だと燃料が供給されないため、エンジンがかかりません。燃料コックの位置は機種によって異なりますが、燃料タンクの近くにあるのが一般的です。

燃料コックを開の位置にし、燃料がエンジンに正常に供給されるようにしましょう。

クラッチを強めに踏み込んでみる

エンジンがかからないときは、クラッチを強めに踏み込んでみてください。その理由は、クラッチペダルの奥にあるスイッチが正常に機能していない可能性があるためです。

クラッチペダルには安全スイッチが付いており、スイッチが押されていないとエンジンがかからないよう設計されています。

長期間の使用でスイッチの位置がずれたり、スイッチ自体が劣化していたりする場合があるため、試す価値は十分にあります。

クラッチを通常より強めに踏み込めば、スイッチが確実に押され、エンジンがかかることがあります。

ただし、この方法で頻繁にエンジンをかける必要がある場合は、クラッチペダルの調整や安全スイッチの点検が必要です。

バッテリー端子の汚れを確認

バッテリー端子の汚れは、エンジンがかからない原因のひとつです。

端子部分に白い粉状の物質(硫酸鉛)が付着していたり、サビが発生していたりすると、電気の流れが悪くなります。

これにより、エンジン始動に必要な電力が十分に供給されず、エンジンがかからなくなる場合があります。バッテリー端子の汚れを確認し、汚れている場合は清掃が必要です。

清掃には、ワイヤーブラシや紙やすりを使い、端子を外して丁寧に磨いてください。清掃後は、端子部分にグリスを薄く塗布すると、汚れの付着を防ぐことができます。

バッテリーの充電もしくは交換

バッテリーの充電不足や劣化が原因でエンジンがかからない場合は、充電や交換が必要です。バッテリーの状態を確認する場合は、電圧計を使用します。

12Vバッテリーの場合、電圧が12.4V以下であれば充電が必要です。充電には専用の充電器を使用し、バッテリーの種類に適した方法で行います。

充電後もエンジンがかからない、または充電してもすぐに電圧が下がる場合は、バッテリーの寿命が考えられます。

バッテリーの平均寿命は3〜5年程度です。使用年数を確認し、必要に応じて新品に交換しましょう。

ヒューズが切れていたら交換

ヒューズが切れていると、エンジンがかからない場合があります。

ヒューズは電気系統を過電流から保護する役割を果たしており、エンジン始動に関わる回路のヒューズが切れるとエンジンがかかりません。

ヒューズボックスの位置は機種によって異なりますが、運転席付近やエンジンルーム内にあるのが一般的です。取扱説明書を参照し、ヒューズボックスの位置を確認しましょう。

ヒューズが切れている場合は、同じ容量のものと交換します。ただし、頻繁にヒューズが切れる場合は、電気系統に問題がある可能性があるため専門家による点検が必要です。

グロー(予熱)を行う

ディーゼルエンジンのトラクターでは、グロー(予熱)が適切に行われていないとエンジンがかからない場合があります。

グローとは、エンジン始動前に燃焼室を加熱する作業です。寒冷時や長期間使用していない場合は、グローを十分に行う必要があります。

通常、キーをONの位置にしてからSTARTに回すまでの間にグローが行われます。グローランプが消えるまで待ってから、エンジンを始動させましょう。

燃料ホースのエア抜き

燃料ホース内にエアが混入すると、エンジンがかからなくなる場合があります(エア噛み)。エア噛みは、燃料切れや燃料系統の整備後によく発生します。

エア抜きの方法は機種によって異なりますが、まずは燃料フィルターのエア抜きボルトを緩めます。次に、プライミングポンプを何度か押して、エア抜きボルトから燃料が出てくるのを確認しましょう。

エアが抜けたらエア抜きボルトを締め直しますが、この際に燃料が飛散しないよう注意してください。

新しい燃料に交換

長期にわたって使用していないトラクターや、古い燃料を使用し続けている場合は、燃料の劣化が原因でエンジンがかからない場合があります。

特にガソリンは劣化しやすく、3ヶ月程度で使用に適さなくなる場合があるため注意が必要です。

劣化した燃料は粘度が高くなり、エンジン内部で正常に燃焼しにくくなります。燃料タンク内の燃料を抜き取り、新しい燃料に交換しましょう。

エンジンがかからないトラブルを防ぐためのポイント

ここでは、エンジンがかからないトラブルを防ぐためのポイントを詳しく解説します。

適切なタイミングでエンジンオイルとオイルフィルターを交換する

エンジンオイルとオイルフィルターの定期的な交換は、エンジントラブルの防止に欠かせません。

エンジンオイルは時間の経過とともに劣化し、エンジン内部の潤滑や冷却機能が低下します。これにより、エンジンの摩耗が進んだり焼き付いたりする可能性があります。

エンジンオイルの交換は50〜100時間ごと、またはシーズンごとに行うのが一般的です。オイルフィルターも同時に交換すれば、新しいオイルの性能を最大限に発揮できます。

定期的にエアクリーナーを清掃する

エアクリーナーの定期的な清掃は、エンジンの性能維持とトラブル防止に欠かせません。

エアクリーナーは、エンジンに吸い込まれる空気中のほこりや異物を除去する役割を果たします。しかし、使用時間が長くなるとフィルターにほこりが蓄積し、エンジンへの空気の流れが悪くなります。

エアクリーナーの清掃頻度は使用環境によって異なりますが、一般的に50時間ごと、もしくはシーズンごとに行うのが最適です。

清掃方法は、圧縮空気を使用してほこりを吹き飛ばすか、水で洗浄して乾燥させます。清掃後は、フィルターの損傷がないか確認し、必要に応じて交換しましょう。

長期間使用しない場合はバッテリー端子を外す

トラクターを長期にわたって使用しない場合は、バッテリー端子を外すことでエンジントラブルを予防できます。

バッテリーは使用していなくても徐々に放電し、完全に放電すると寿命が短くなります。また、接続されたままだと電装品の微小な電流消費が続き、消耗が進みやすいです。

バッテリー端子を外す際は、マイナス端子からプラス端子の順に外します。外したバッテリーは、乾燥した冷暗所で保管しましょう。

保管中も定期的に充電を行えば、バッテリーの性能を維持できます。

劣化を防ぐために保管場所に注意する

トラクターの適切な保管は、各パーツの劣化を防げるほか、エンジン始動トラブルを予防できます。

屋外に放置すると、雨や直射日光、温度変化によってさまざまなパーツが劣化するため、できるだけ屋内の乾燥した場所に保管しましょう。

屋内保管が難しい場合は、防水性のあるカバーをかければ雨や直射日光から保護できます。また、地面からの湿気を避けるため、タイヤの下に板を敷くのも効果的です。

まとめ

トラクターのエンジンがかからない主な原因は、バッテリーあがり、燃料の劣化、燃料ホースのエア噛みなどです。

これらの問題を解決するには、適切な対処法を把握しておく必要があります。

また、日ごろからのメンテナンスもトラブル予防に欠かせません。エンジンオイルとオイルフィルターの定期交換、エアクリーナーの清掃、バッテリーの適切な管理などを心がけましょう。

トラクターのメンテナンスや修理に不安がある場合は、専門家への相談がおすすめです。株式会社サンセレクトジャパンでは、トラクターを含む農業機械の販売やメンテナンスサービスを提供しています。

経験豊富な専門スタッフが、お客様のトラクターの状態を適切に診断し、最適な解決策を提案いたします。 トラクターのメンテナンスや買い替えでお困りの際は、お気軽にご相談ください。

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