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トラクターを長持ちさせるためのメンテナンス法8選!よくある修理が必要な状態も解説

農作業の効率を左右するトラクターは、適切なメンテナンスを行わないと寿命が短くなります。耐用年数は7年程度とされていますが、適切なケアを続ければ10年以上使用できる場合もあります。

しかし、メンテナンス方法が分からず、故障のリスクを抱えたまま使用している農家は少なくありません。トラクターの故障は、作業の遅れや高額な修理費用につながる可能性があるため注意が必要です。 

この記事では、トラクターを長持ちさせるための8つのメンテナンス方法や、よくある修理が必要な状態について詳しく解説します。

トラクターの故障のリスクを減らし、修理費用の削減につなげたい方はぜひ最後までご覧ください。

トラクターを長持ちさせるために欠かせないメンテナンス

ここでは、トラクターを長持ちさせるために欠かせないメンテナンスを詳しく解説します。

泥や汚れの清掃

トラクターの清掃は見た目を良くするだけでなく、機械の寿命を延ばすために欠かせない作業です。

使用後に付着した泥や汚れを放置すると、サビや腐食の原因となり、各部品の劣化を早めてしまいます。特に、エンジン周りや電装部品には注意が必要です。

高圧洗浄機を使用する場合は、水圧が強すぎると部品を傷める可能性があるため、適切な距離を保ちながら洗浄しましょう。

洗浄後は、水分が残っているとサビる可能性があるため十分に乾燥させてください。

グリスアップ

グリスアップは、トラクターの可動部分の潤滑を保つために欠かせません。

適切に塗布すれば、摩擦を減らし部品の摩耗を防ぐことができます。特に、ヒッチポイントやPTO軸、ステアリング機構などの可動部分には注意が必要です。

使用頻度や環境によって異なりますが、一般的には50時間ごと、または月に1回程度がグリスアップの目安です。グリスガンを使用し、各部のグリスニップルに適量のグリスを注入します。

ただし、過剰な塗布は異物を引き寄せる原因になるため、適量を守ってください。

エンジンオイル・エンジンフィルターの交換

エンジンオイルとエンジンフィルターの交換は、トラクターのエンジン性能を維持するために必要です。

エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑や冷却、清浄作用を担っています。使用時間とともに劣化するため、定期的な交換が必要です。

一般的な交換目安は初回50時間後、その後は200時間ごとです。ただし、使用環境や負荷によって異なる場合があるため、取扱説明書を確認しましょう。

交換時は適切な粘度のオイルを使用し、量も正確に調整する必要があります。 同時に、エンジンフィルターも交換し、エンジン内部の清浄度を保つようにしてください。

ミッションオイル・ミッションオイルフィルターの交換

ミッションオイルとフィルタの交換は、トラクターの変速機や油圧システムの性能を維持するために欠かせません。

ミッションオイルはギアの潤滑や油圧システムの作動油として機能し、時間とともに劣化します。

交換の目安は初回50時間後、その後は300〜500時間ごとです。ただし、使用状況によって異なるため、取扱説明書を確認しましょう。

交換時は適切な種類と粘度のオイルを使用し、量を正しく調整してください。ミッションオイルフィルターも一緒に交換すると、システム内の清浄度を保てます。

タイヤの亀裂や空気圧のチェック

タイヤの状態は、トラクターの安全性と作業効率に直結します。タイヤの亀裂や摩耗、空気圧を定期的にチェックしましょう。

亀裂や過度の摩耗はパンクのリスクを高め、作業中の事故につながる可能性があります。 空気圧は、作業内容や負荷によって適切な値が異なるため注意が必要です。

前輪は1.4〜2.1kg/cm²、後輪は0.8〜1.6kg/cm²程度が目安ですが、取扱説明書で確認しましょう。

低すぎる空気圧は、燃費の悪化や摩耗の促進につながります。タイヤの状態は定期的にチェックし、必要に応じて交換してください。

バッテリーの状態確認と交換

バッテリーは、トラクターの始動や電装品の作動に欠かせない部品です。定期的に状態を確認し適切なケアを行えば、寿命を延ばせるほか、突然の始動不良を防げます。

バッテリーの液量や比重、端子の腐食状態は、月に1回程度チェックしましょう。

液量が不足している場合は、蒸留水を補充します。端子に腐食が見られる場合は、ワイヤーブラシなどで清掃し、グリスを塗布して保護してください。

バッテリーの寿命は通常2〜3年程度です。性能低下が見られる場合は、早めの交換を検討しましょう。

冷却水の確認と交換

冷却水は、エンジンの適切な温度を維持する役割を果たします。

定期的に量と質をチェックし、必要に応じて補充や交換を行ってください。エンジンのオーバーヒートを防ぎ、性能を維持できます。

冷却水の量は、ラジエーターのキャップを開けて確認します。不足している場合は、適切な冷却水を補充してください。純水や水道水は使用せず、防錆剤入りの専用冷却水を使用しましょう。

交換は、通常2年に1回程度が目安です。作業するときはラジエーターと冷却系統全体を洗浄し、新しい冷却水を適量注入します。

エアクリーナーの清掃と交換

エアクリーナーは、エンジンに吸い込まれる空気から異物を取り除く部品です。定期的な清掃と交換を行えば、エンジンの性能を維持して燃費の悪化を防ぐことができます。

清掃は、使用環境にもよりますが50〜100時間ごとに行うのが一般的です。エレメントを取り外し、圧縮空気で内側から外側に向けてほこりを吹き飛ばします。

清掃を繰り返すとエレメントの性能が低下するため、500〜1,000時間ごと、または年1回程度の交換が推奨されています。

ファンベルトの状態確認と交換

ファンベルトは、エンジンの冷却システムやオルタネーターの駆動に欠かせない役割を果たします。

定期的に状態を確認し、必要に応じて調整や交換を行うと、エンジンの適切な冷却と充電システムの機能を維持できます。

点検は、100時間ごとに行うのが一般的です。ベルトの張り具合や亀裂、摩耗の有無を確認します。

適切な張り具合は、親指で押したときに10〜15mm程度たわむ状態です。亀裂や過度の摩耗が見られる場合は交換しましょう。

交換の目安は使用状況にもよりますが、通常2〜3年程度です。

トラクターのメンテナンスを怠るデメリット

ここでは、トラクターのメンテナンスを怠るデメリットを詳しく解説します。

修理が必要になりコストがかかる

トラクターのメンテナンスを怠ると、小さな問題が大きな故障に発展し、高額な修理費用が発生する可能性があります。

例えば、エンジンオイルの交換を怠ると、エンジン内部の摩耗が進み、エンジンの全交換が必要になるかもしれません。

また、タイヤの空気圧管理を怠ると、タイヤの寿命が短くなり、予定外の交換が必要になる可能性があります。

修理費用は、定期的なメンテナンスにかかる費用と比べて高額になりやすいです。さらに、修理でトラクターの長期使用ができなくなると、作業の遅れや代替機の手配など、間接的なコストも発生します。

売却時の査定額が下がる

トラクターを売却する際は、メンテナンス履歴が査定額に大きく影響します。適切なメンテナンスを怠ると、トラクターの状態が悪化するため査定額が下がりやすいです。

例えば、定期的な清掃を怠り外観が汚れたままの状態では、内部の状態も悪いと判断される傾向があります。

また、エンジンオイルやミッションオイルの交換履歴がない場合は、機械の寿命が短いと判断され、査定額が低くなるでしょう。

逆に、適切なメンテナンス履歴があればトラクターの状態が良好に保たれていると判断され、高い査定額が期待できます。

よくある修理が必要なトラクターの状態

ここでは、よくある修理が必要なトラクターの状態を詳しく解説します。

タイヤのパンク

トラクターのタイヤがパンクすると、作業の中断を余儀なくされます。主な原因は以下の通りです。

  • 釘などの異物が刺さる
  • タイヤの過度の摩耗
  • 空気圧の不適切な管理

パンクを防ぐには、定期的なタイヤの点検と適切な空気圧管理が欠かせません。 パンクに気づいたら、すぐに作業を中止して安全な場所に移動します。

程度によっては、その場で応急修理ができる場合もありますが、専門家による修理や交換が必要なケースもあるでしょう。

エンジンがかからない

トラクターのエンジンがかからない状態は、作業の大幅な遅れにつながる深刻な問題です。主な原因は以下の通りです。

  • バッテリー上がり
  • 燃料切れ
  • 燃料系統の詰まり
  • 電気系統の不具合

バッテリーの状態を確認し、必要に応じて充電や交換を行いましょう。燃料が十分にあるか、燃料フィルターが目詰まりしていないかも確認してください。

簡単なチェックで解決しない場合は、電気系統や燃料噴射システムの不具合が考えられます。したがって、専門家による点検や修理が必要です。

マフラーから白煙や黒煙が出る

マフラーから異常な煙が出る場合は、エンジン内部に問題がある可能性があります。

白煙が起こる原因は、冷却水の混入や燃料の不完全燃焼です。ヘッドガスケットの劣化やシリンダーヘッドのひび割れなどが疑われます。

一方、黒煙が起こる原因は燃料の過剰供給や空気不足です。エアフィルターの目詰まりや燃料噴射システムの不具合が考えられます。

これらの症状が見られたら、すぐにエンジンを停止して専門家による点検を受けましょう。

エンジンがオーバーヒートする

エンジンのオーバーヒートは、深刻なエンジン損傷につながる可能性がある問題です。主な原因は以下が考えられます。

  • 冷却水の不足
  • ラジエーターの目詰まり
  • ファンベルトの緩みや破損
  • サーモスタットの故障

オーバーヒートに気づいたら、すぐにエンジンを停止して冷却するまで待ちます。その後、冷却水の量や漏れ、ファンベルトの状態を確認しましょう。

予防するには、定期的な冷却水の点検と交換、ラジエーターの清掃、ファンベルトの点検と調整が最適です。エンジン温度計も常に注視し、異常な温度上昇に早めに気づく意識も大切となります。

エンジン出力が弱まっている

エンジン出力の低下は、作業効率の悪化につながります。主な原因は以下の通りです。

  • 燃料フィルターの目詰まり
  • エアフィルターの汚れ
  • 燃料噴射システムの不具合
  • エンジン内部の摩耗

まずは燃料フィルターとエアフィルターの状態を確認し、必要に応じて清掃や交換を行います。改善しない場合は、燃料噴射システムの点検やエンジン内部の診断が必要になる可能性があります。

定期的なフィルター類の交換や適切なエンジンオイルの使用を続け、出力低下を予防しましょう。

燃料が漏れている

燃料漏れは火災の危険性があるため、すぐに対処が必要な問題です。主な原因は以下が考えられます。

  • 燃料ホースの劣化や損傷
  • 燃料タンクの亀裂
  • 燃料ポンプやインジェクターの不具合

燃料漏れを発見したら、すぐにエンジンを停止して火気を近づけないようにします。漏れの箇所を特定し、可能であれば応急処置を行いましょう。

ただし、根本的な修理は基本的には専門家に依頼する必要があります。

冷却水が漏れている

冷却水の漏れは、エンジンのオーバーヒートにつながりかねない問題です。主な原因は以下が考えられます。

  • ラジエーターホースの劣化や損傷
  • ラジエーターの亀裂
  • ウォーターポンプの故障
  • ヘッドガスケットの劣化

冷却水の漏れを発見したらエンジンを停止し、漏れの箇所を特定します。ホースの緩みであれば、締め直しで対処できる場合もありますが、多くの場合は部品の交換や専門家による修理が必要です。

まとめ

トラクターを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが必要です。日々の清掃や点検、適切な時期での部品交換を行えば、マシンの性能を維持して寿命を延ばせます。

また、長期間の使用だけでなく、将来的な売却も視野に入れて良好な状態を保ちましょう。

保ちましょう

トラクターのメンテナンスや修理に不安がある場合は、専門家にアドバイスを求めることが重要です。

株式会社サンセレクトジャパンでは、農業機械のメンテナンス、中古トラクターの買い取り・販売を行っています。

適切なメンテナンス方法でお悩みの方は、当社で取り扱う中古トラクターの購入をご検討ください。下取りをご検討中の場合、全国どこでも無料査定にお伺いいたします。

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