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ナンバーなしのトラクターに罰則はある?ナンバー取得方法や公道走行のポイントを解説

「ナンバーなしのトラクターで公道を走っても問題ない?」という疑問は、トラクターを所有している方や農業に携わる方なら一度は思ったことがあるかもしれません。

結論からいうと、トラクターは道路運送車両法の対象になる自動車であるため、公道走行の有無に関わらずナンバー取得が必要です。

この記事では、ナンバーなしのトラクターを使用する罰則、ナンバーの取得方法、公道走行時の注意点について詳しく解説します。

トラクター所有者や農業従事者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

トラクターは公道走行の有無に関わらずナンバーの取得が必要

トラクターは、公道走行の頻度や有無に関係なくナンバー取得が義務付けられています。

道路運送車両法では、トラクターは小型特殊自動車に分類され、公道を走行する可能性がある場合は登録が必要とされています。

農作業用のトラクターであっても、畑や田んぼの間を移動する際に公道を通るケースがあるため、ナンバーの取得は避けられません。

公道走行の頻度が低いからといって、ナンバー取得を怠ると法律違反になるため注意が必要です。

ナンバー取得は車両の識別や所有者の特定を容易にし、交通安全や事故対応に役立ちます。また、盗難防止にも効果があるため、トラクター所有者にとってもメリットがあります。

ナンバーなしのトラクターを使用した際に受ける罰則

ナンバーなしのトラクターを公道で使用すると、複数の法律違反に該当し、厳しい罰則を受ける可能性があります。

  • 道路運送車両法違反:6か月以下の懲役、または30万円以下の罰金が科される可能性がある
  • 無免許運転:道路交通法違反として3年以下の懲役または50万円以下の罰金、違反点数25点による即時免許取り消しと2年間の免許再取得禁止の処分を受ける可能性がある
  • 軽自動車税(種別割)の申告義務違反:地方税法および市町村条例に基づき、10万円以下の過料が科される可能性がある

これらの罰則は公道走行の有無に関わらず適用される可能性があるため、トラクターを所有している時点で注意しなければいけません。

罰則を避けるためには必ずナンバー取得の手続きを行い、適切な運転免許を取得し、保安基準を満たした状態で公道を走行する必要があります。

農業従事者にとって、これらの法令順守は安全な作業環境の確保と円滑な農業経営のために欠かせません。

トラクター(小型特殊自動車)のナンバー取得方法

トラクターのナンバー取得は、小型特殊自動車としての登録手続きを行わなければいけません。手続きは簡単で、必要書類を揃えて最寄りの運輸支局や軽自動車検査協会に申請するだけです。

ナンバー取得の流れは、以下の通りです。

  1. 必要書類の準備
  2. 申請先の確認
  3. 申請と手数料の支払い
  4. ナンバープレートの受け取り

手続きにかかる時間は通常1日程度で、混雑状況によっては即日交付も可能です。ここでは、手続きで押さえておくべきポイントをいくつか解説します。

ナンバーの取得が必要な小型特殊自動車の種類

ナンバー取得が必要な小型特殊自動車は、農耕作業用と特殊作業用の2種類です。

農耕作業用には、トラクターの他にコンバインや田植機などが含まれます。特殊作業用は、フォークリフトやショベルローダーなどの建設機械です。

これらの車両も、車両の大きさや用途に関わらず、公道走行の可能性がある場合はナンバー取得をしなければいけません。

農業従事者や建設業者は、所有する車両が該当するか確認しておきましょう。

必要書類

トラクターのナンバー取得に必要な書類は以下の通りです。

  1. 申請書(運輸支局や軽自動車検査協会で入手可能)
  2. 車両の所有者を証明する書類(販売証明書や譲渡証明書など)
  3. 車台番号や型式を確認できる書類(メーカー発行の証明書など)
  4. 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
  5. 印鑑(認印可)

これらの書類を準備すれば、スムーズな申請が可能です。

購入した販売店が代行して手続きを行う場合もあります。ただし、自分で手続きしなければいけないケースもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

申請場所

トラクターのナンバー取得申請は、最寄りの運輸支局または軽自動車検査協会で行います。

居住地や使用場所に最も近い事務所を選べば問題ありません。都道府県ごとに複数の事務所が設置されているため、自宅や農地からアクセスしやすい場所を基準にするとよいでしょう。

申請場所の詳細は、国土交通省の公式サイトで確認できます。事前に電話で予約を取れば、待ち時間を短縮できる場合があります。

また、一部の地域では郵送による申請も受け付けているため、遠方の場合は問い合わせてみましょう。

費用

トラクターのナンバー取得にかかる費用は、主に申請手数料とナンバープレート代です。

申請手数料は全国一律で、小型特殊自動車の場合は500円程度、ナンバープレート代は地域によって異なりますが、通常1,000~2,000円程度です。

これらの費用は、申請時に支払います。

追加で必要になる費用としては、書類の郵送料や代行業者を利用する場合の手数料などです。ただし、これらは任意のサービスであり、直接申請すれば追加費用は発生しません。

ナンバー取得後のトラクターで公道を走る際のポイント

ここでは、ナンバー取得後のトラクターで公道を走る際のポイントを詳しく解説します。

公道で運転可能な免許を取得している

トラクターを公道で運転するには、適切な運転免許が必要です。

小型特殊自動車の場合は、普通自動車免許(AT限定可)で運転できます。ただし、大型特殊自動車に分類されるトラクターの場合は、大型特殊自動車免許が必要です。

必要な免許は車両の大きさや重量によって異なるため、十分に注意が必要です。

農業従事者は普通自動車免許を持っていれば、ほとんどのトラクターを運転できます。免許の種類や条件を確認し、適切な免許を取得しましょう。

正しい位置にナンバーを取り付ける

トラクターにナンバープレートを取り付ける際は、正しい位置に装着しなければいけません。一般的には、後部の見やすい位置に取り付けます。

また、汚れや損傷がない状態で、明確に視認できるよう取り付ける必要があります。 取り付け位置が不適切だと、道路交通法違反になる可能性があるため注意が必要です。

メーカーが指定する位置がある場合は、それに従ったほうがよいでしょう。

視野性を確保できる灯火器類を装着する

トラクターの公道走行には、適切な灯火器類の装着が欠かせません。以下を正しく取り付け、常に視野が良好な状態に保つ必要があります。

  • 前照灯
  • 尾灯
  • 方向指示器
  • 制動灯

灯火器類は、他の車両や歩行者にトラクターの存在や動きを知らせる役割を果たします。特に夜間や悪天候時には、視認性が安全運転をするうえでのポイントです。

灯火器類は定期的に点検し、球切れや破損がないか確認しましょう。また、泥や埃で汚れていないか日常的にチェックし、必要に応じて清掃すれば最適な視認性を維持できます。

適切な灯火器類の使用は事故防止に大きく貢献し、安全な農作業をサポートしてくれます。

15km/h以下で走行する

トラクターの公道走行時には、最高速度15km/h以下という法定速度制限を厳守しなければいけません。この制限は、トラクターの構造特性や周囲の交通状況を考慮して設けられています。

15km/hは一般的な歩行者の速度の3倍程度であり、周囲の状況を十分に把握しながら安全に走行できる速度です。

速度計が装備されていないトラクターが多いため、運転者は感覚的に速度を把握する必要があります。

目安は、ゆっくりとしたジョギング程度の速さを意識するとよいでしょう。この速度制限を守れば、急な飛び出しや不測の事態にも適切に対応できます。

トラクターを公道で走行させる際は安全運転を心がけ、焦らず慎重に運転してください。

作業機を装着したトラクターの場合はサイズに注意

作業機を装着したトラクターで公道を走行する際は、特に以下の点に注意が必要です。

  • 全長
  • 全幅
  • 全高

道路交通法では、一定のサイズを超える車両に対して特殊な通行許可を求めています。一般的には、全長12m、全幅2.5m、全高3.8mを超える車両は特殊許可が必要です。

これらの制限は作業機の装着によって超える可能性があるため、事前に車両の寸法を確認しなければいけません。制限を超える場合は、警察署で特殊通行許可を取得する必要があります。

また、大型の作業機を装着した状態では車両の重心や操作性が変わる点にも注意が必要です。安全走行を実現するには、装着する作業機のサイズと重量を十分に考慮し、適切な対応を取りましょう。

自賠責保険の加入義務がないため任意保険の加入がおすすめ

トラクターは、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)への加入義務がありませんが、安全面から任意の自動車保険への加入を強くおすすめします。

公道走行中に事故を起こすと、高額な賠償金が発生する可能性が高いですが、任意保険に加入しておけばこのようなリスクに備えられます。

現在は農業用トラクター専用の保険商品があるため、保険会社に相談して適切な補償内容を選ぶとよいでしょう。
これらの保険は、事故時の対人・対物賠償だけでなく、トラクター自体の損害や盗難、自然災害による被害もカバーできる場合があります。

農作業の安全と経営の安定のために、適切な保険加入を検討してください。

万が一の事故に備えてシートベルトやヘルメットを着用する

トラクター運転時のシートベルトとヘルメット着用は、農作業の安全性を大きく高める対策です。

農林水産省の分析によると、シートベルト着用により死亡事故のリスクを1/8に減らせることが明らかになっています。

特に転倒・転落事故の際、シートベルトは運転者を安全空間内に固定し、車外放出を防ぐ役割を果たします。

一方、ヘルメットは頭部への衝撃を軽減し、重大な怪我を防ぐ効果があります。しかし、農業従事者のシートベルト着用率は約12.5%と非常に低く、改善の余地が大きいのが現状です。

安全キャブやフレームが装備されたトラクターでも、シートベルトを着用しなければ効果を十分に発揮できないため、運転時は必ずシートベルトを締め、ヘルメットを着用する習慣をつけてください。

これらの安全装備の使用は、法律で義務付けられていない場合もありますが、自身と家族の安全を守るために積極的に取り入れるべき対策です。

農作業の安全性向上のためにも、シートベルトとヘルメットの着用を徹底しましょう。

まとめ

トラクターの安全な公道走行と適切な管理は、農業従事者にとって見過ごせない課題です。ナンバー取得の義務、公道走行時の注意点、安全対策の実施は、法令順守と事故防止の両面で欠かせません。

特に重視すべきは、公道走行の有無に関わらずナンバー取得が必要な点、15km/h以下での走行や適切な灯火器類の装着と維持、作業機装着時のサイズ確認、任意保険への加入、シートベルトとヘルメットの着用です。

これらの対策を実施すれば、トラクター使用時の安全性が大幅に向上して効率的な農作業ができます。また、万が一の事故や法令違反のリスクも軽減できるでしょう。

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